健康情報

2020.03.31生活習慣病シリーズ ~③糖尿病~

生活習慣病の中で最も有名な疾患が、今回紹介する「糖尿病」です。

それでは、日本では1000万人を超え、世界的にも患者数の多い糖尿病について簡単に学んでいきましょう。

1.糖尿病とは??

糖尿病の定義は「インスリン作用の不足による慢性高血糖を主徴とし,種々の特徴的な代謝異常を伴う疾患群である」とされています。簡単に言い換えると、インスリンというホルモンの作用が低下することで慢性的な高血糖が続く状態ということです。

またこれらは1型と2型に加えその他の特定の機序,疾患によるものや妊娠高血糖などに分類されており、いずれも代謝異常を引き起こし合併症を来たす可能性があるのです。

 

2.分類からみる糖尿病

A. 1型糖尿病・・・主に自己免疫疾患が原因で引き起こされ、膵臓のインスリンを分泌する部分が破壊されることで高血糖になるタイプ。ウイルス原因の場合もあります。

            インスリン分泌がほぼまたは全くありません。

             ・発症年齢が若い(子供でもなる
           ・肥満は関係ない
           ・日本人の糖尿病患者全体の数%が1型
           ・一部の民族に多い(スカンジナビア人、サルデーニャ人)
           ・治療は直ちにインスリン療法

                                  というような特徴があります。

B. 2型糖尿病・・・インスリン分泌低下とインスリン感受性の低下(インスリン抵抗性:身体がインスリンにあまり反応しなくなる状態)や遺伝・食生活が発症にかかわる。

              ・発症年齢は30歳以上に多い
            ・肥満と関係がありBMIが25以上で発症しやすい
            ・日本人の糖尿病患者の90%以上が2型
            ・治療は食事療法、運動療法、薬物療法(経口血糖降下薬、インスリン療法等)

C. その他特定の疾患や機序によるもの・・・遺伝子異常が主な原因。

                   ①膵外分泌疾患

                   ②内分泌疾患

                   ③肝疾患

                   ④薬剤や化学物質によるも

                   ⑤感染症

                   ⑥免疫機序によるまれな病態

                   ⑦その他の遺伝的症候群で糖尿病を伴うことの多いもの

                              などの原因も見られます。

D. 妊娠糖尿病・・・妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されます。妊娠中のホルモンバランス

          の乱れによって引き起こされます。ただし、妊娠前から既に糖尿病と診断さ

          れている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病

          には含めません。

 

3.診断基準は??

糖尿病の診断基準は血糖値HbA1cという検査項目を使用して判断していきます。詳しくは(こちらのサイト)でご確認ください。

覚えるポイントとしては、空腹時血糖126mg/dl以上、HbA1c:6.5%以上 です。

4.症状は??

1型と2型では症状に違いがみられます。また進行度も1型では急激に、2型ではゆっくりと進行していきます。

1型・・・普段よりのどが渇く頻尿急激な体重減少、疲れがひどいなど

 

2型・・・疲労感皮膚が乾燥して痒い手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛み
     、感染症によくかかる頻尿目がかすむ性機能の問題(ED)傷の治癒力低下、
     空腹感やのどの渇きがひどくなるなど      がよくある例としてあげられます。

 

いずれも糖尿病の恐ろしさはここからです。それは合併症です。

糖尿病には3大合併症というものがあります。それらは以下の3つです。

I.糖尿病性神経障害    Ⅱ.糖尿病性網膜症    Ⅲ.糖尿病性腎症

またこれらの他にも、脳卒中心臓病などの重大な疾患が進行しやすいです。

糖尿病は自覚症状がなくても、見えないところで合併症が進行しています。そして、気がついた時には合併症のため、日常生活に支障があらわれているということが少なくありません。
しかし、きちんと血糖値をコントロールできれば、合併症を予防できることがわかっています。そのためにも、しっかり治療を行い、きちんと血糖値を下げることが必要です。

 

5.予防するには??

糖尿病の予防をするにはいたってシンプルなプランが挙げられます。それは食事療法です。

治療になったとしても、食事療法は運動療法、薬物療法とともに糖尿病治療の3本柱の1つになっており、なかでも食事療法は糖尿病治療の土台でとして、インスリン注射をしている人でも飲み薬を服用している人でも、必ず行う必要があります。
というのも、薬の量は食事療法が守られていることを前提に決められています。
そのため、食事療法がおろそかになると、薬の効き目が強く出たり弱かったりと、糖の血中濃度(血糖値)が安定しなくなります。

食べる順番も大切です。食事のメニューには血糖値を上げやすいもの(脂肪分の多い肉類、ご飯、パンなど)と、そうでないもの(野菜、キノコ類、豆類、海藻類など)があります。野菜などから食べ始めると、血糖値の上昇がゆるやかになります。難消化性デキストリンなどを併用することも血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。

 

また、間食おやつ)をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかります。また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。
血糖値を上手にコントロールするには、間食はできるだけしないこと。とくにケーキ類などの甘いものや果物、清涼飲料水などは、血糖値を急上昇させるのでひかえめにしましょう。

慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。つまり、自分に必要なエネルギー量も考えながら食事をとることも大切です。

 

 

最後に...なごみ薬局グループ各店舗では生活習慣病などの相談を受けておりますのでお気軽に薬

     剤師に相談してみてください。お待ちしております。