健康情報

2026.01.07冬季うつ・気分の落ち込みに注意しましょう

寒さが厳しくなる冬は、体調だけでなく心の不調を感じやすい季節です。
特に1月は「気分が沈む」「やる気が出ない」「疲れが抜けない」といった訴えが増える傾向があります。

こうした状態は、冬季うつ(季節性情動障害)や、冬特有の生活環境の変化による一時的な気分の落ち込みが関係していると考えられています。

今回はそうした心の不調について学んでいきましょう。

冬に気分が落ち込みやすくなる主な理由

  • 日照時間の短縮
    太陽光を浴びる時間が減ることで、気分の安定に関与する神経伝達物質の働きが低下しやすくなります。

  • 生活リズムの乱れ
    寒さによる外出・運動量の低下、年末年始の生活変化が影響します。

  • 疲労やストレスの蓄積
    忙しい時期を乗り越えた反動が、1月に表れやすくなります。

冬季うつ・気分の落ち込みでみられる症状

  • 気分の落ち込み、憂うつ感

  • 強い眠気、寝過ぎてしまう

  • 食欲の変化(甘い物が増えるなど)

  • 集中力や意欲の低下

これらの症状が一時的で軽度であれば、生活習慣の改善やセルフケアで和らぐこともあります。

日常生活でできるセルフケア

  • 朝起きたらカーテンを開け、できるだけ光を取り入れる

  • 散歩やストレッチなどの軽い運動

  • 起床・就寝・食事時間を整える

  • 無理をせず、休息を意識する

市販薬(OTC)で対応できるケースについて

気分の落ち込みそのものを治療する市販薬は限られていますが、
随伴する症状の緩和を目的として、以下のような市販薬が使われることがあります。

① ビタミン剤・滋養強壮薬

  • ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどを含む製品

  • 疲労感やだるさが強い場合に選択されることがあります

② 漢方薬

体質や症状に応じて用いられることがあります。

  • 補中益気湯:疲れやすく、気力が出ない方

  • 加味逍遙散:気分の落ち込みやイライラ、不安感がある方

  • 抑肝散:緊張や不眠を伴う場合

※漢方薬は体質に合わないと効果を感じにくい場合があるため、薬剤師への相談がおすすめです。

③ 睡眠改善薬(短期間の使用)

  • 寝つきの悪さが一時的にみられる場合に使われることがあります

  • 連用は避け、症状が続く場合は医療機関を受診しましょう

市販薬を使う際の注意点

  • 気分の落ち込みが2週間以上続く場合

  • 日常生活や仕事に支障が出ている場合

  • 不安感や希死念慮がある場合

これらに当てはまる場合は、市販薬で様子を見るのではなく、早めに医療機関(心療内科・精神科など)へ相談することが大切です。


まとめ

冬季うつや気分の落ち込みは、決して珍しいものではありません。
軽度であれば生活改善や市販薬でサポートできることもありますが、
無理に我慢せず、必要に応じて専門家の力を借りることが健康維持につながります。

なごみ調剤薬局グループでは、季節ごとの身体と心の健康相談を実施しています。
また、気になる症状がある場合は、自己判断せずメンタルクリニックなどにご相談ください。