健康情報

2023.07.29自律神経失調症について(神経ってなんだ?)

自律神経の乱れる季節、特に梅雨などの時期は頭が痛くなったりしませんか?
そこには「自律神経失調症」という病気が隠れているかもしれません!

今回は「自律神経失調症」について学んでいきましょう。

※ 自律神経失調症という病名は、医学的には正式な名称ではありません。自律神経が関係していると考える場合は身体に異常がないことや、精神疾患を抱えていないことが前提です。検査値などで測れるものではありません。
近年では「自律神経症候群」や「機能性身体症候群」といった呼称が用いられています。


そもそも自律神経というものは意識的な努力を必要とせず、自動的に機能することが特徴です。 自律神経系の病気は体のあらゆる部分とあらゆるプロセスに影響を及ぼします。 また、自律神経系の病気には可逆性(もとに戻る)のものと進行性(元に戻らない)のものがあります。

自律神経は末梢神経のひとつで、全身のほとんどの器官を支配しています。筋肉を動かしたりする体性神経(運動神経・感覚神経)とは違い、内臓や器官を本人の意志で自由に動かすことはできません。無意識に呼吸をしたり、食べ物を消化したり、心臓が休みなく動いているのは、主としてこの自律神経の働きによるものです。


 分類方法は様々ですが多くは、自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、たとえば心臓の拍動を増加させるのが交感神経(興奮)、拍動を抑えるのが副交感神経(鎮静)というように、二つは相反する働きをしています。そして、身体の内と外の環境によって自動的に切り替わりながら、調整し合っています。
 交感神経の中枢は脊髄にあります。脊髄の両側には交感神経幹が走っており、脊髄から出た神経繊維はここに入って、各臓器へ分布しています。
 一方、副交感神経は脳幹(中脳・橋・延髄)と仙髄から伸び、迷走神経(めいそうしんけい)として顔や内臓などに分布しています。脳幹は大脳のコントロールを受けているので、副交感神経は大脳と密接にかかわっています。顔の筋肉が、無意識に動いたり意志によっても動かすことができるのは、脳の支配を受ける神経と、支配を受けない神経が一緒に走っているからなのです。

出典:山梨県医師会

※迷走神経は体性神経(運動神経と感覚神経)と副交感神経が合わさった神経です。心拍変動に影響をあたえる副交感神経は、この迷走神経になります。

 

自律神経失調症は、大きく分けると3つのタイプに分けることができます。

 不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的要因などが挙げられます。、共通して言えるのは、真面目で几帳面、神経過敏なタイプに多く見られるようです。心の症状も身体の症状も人それぞれですが、対処法としては要因となったストレスからの解放が求められることになります。

◇本態性型自律神経失調症 ◇神経症型自律神経失調症

原因……生まれつき自律神経が乱れやすい。

特徴……低血圧、虚弱体質、体力がない人に多い。

原因……心因的な問題による。

特徴……自分の体の不調に敏感な人、神経過敏の人に多い。

◇心身症型自律神経失調症

原因……日常生活のストレスを我慢しがち。

特徴……最も多くみられ、約半数がこのタイプ。現れる症状・重さは様々。

 

自律神経失調症では、全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど、器官的症状として頭痛、動悸や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。
精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が現れることもあります。

治療法として、ホルモン剤などによる対症療法や睡眠の周期を整える行動療法などがありますが、ストレスのコントロールと生活習慣の改善(規則的な睡眠と食事)が最も大切なことです。
気軽に通院できるかかりつけ医を作ることで症状の小さな変化を診てもらうことができます。そうすることで的確な治療をすすめられます。そのためには、症状がひどいときだけでなく定期的な通院が功を奏しますのでご一考ください。
対症療法の際はお薬が処方されますので、保険薬局にお立ち寄りください。あなたに合ったテーラーメイドな服薬指導が受けられることでしょう。

なごみ薬局グループでは心身の不調に関する健康相談も受け付けております。お気軽にお問い合わせください。